中国文学史を長らく彩った漢詩。歴代王朝の掉尾を飾る清の時代にも数多くの名詩人が生まれ数多の名作を残したのは言うまでもないのですが、現代日本でなじみがある、その作品に容易く触れられる、とは言い難い状況です。明治日本の漢詩壇では清時代の詩を理想とする一派もあったようなのですが。そこで今回ご紹介するのが、清時代の名詩をまとめた
内田泉之助監修 村山吉廣編『中国の名詩鑑賞10清詩』(明治書院)。
清時代の詩人の中では比較的知名度が高い袁枚・趙翼・王士禎らを筆頭に清初から清末までの多数の詩人たちの作品を五言絶句・七言絶句・五言律詩・七言律詩・古詩に分類し掲載しています。
まとまった分量で清詩を読め手ごろな分厚さの署は貴重かと思います。
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※2022/7/8 誤字を修正。お恥ずかしい。