2023年 10月 23日
「中置点前」というのがあるそうです〜風炉の終わりの十月限定〜
|
茶の湯の世界では、十一月で風炉(夏仕様)から炉(冬仕様)へと切り替えになります。
風炉と炉の違いについては、下記の記事で少し触れてますからご参照の程を。
関連記事:
「炉開には「さんべ」なんだそうで〜織部、瓢、伊部〜」
「また、風炉の季節が近くなりました」
「風炉用・炉用柄杓の区分をうまく覚える方法~古歌を利用し、なかなか風流です~」
さて、今年も十月はすっかり秋模様というか少し肌寒さを感じる日も出てきましたね。そんな時に、夏仕様というのはどうなのか、という意見もありそう。実際のところ、昔からこの時期の肌寒さに対応した、この時期だけの点前があるそうです。それが、今回お話しする「中置点前」。
通常、風炉は点前する亭主から見て少し左に置き、右側に水指を配置します。客から見ると、風炉が遠く水指が近い。暑い夏に、熱源である火を客から遠ざけておく意図があります。さて、中置では風炉を亭主の正面におき、水指は風炉の左側の位置。火が少し客に近くなるのです。そうなると水指は少しスペースが狭くなるので、細水指や小ぶりなものを用いる事が多いそうです。仁清笹耳、管耳などなど。
点前の詳細は下記のサイト様にあります。
関連サイト:
「My茶の湯ノート」(http://soukei-chanoyu.com)より
「風炉 薄茶中置点前の手順」(http://soukei-chanoyu.com/post-780/)
「風炉 濃茶中置点前の手順」(http://soukei-chanoyu.com/post-647/)
蓋置、柄杓(左側)や茶碗、棗(右側)の位置は普段の風炉点前とほぼ変わらないようですね。あえて言えば、柄杓が水指の手前でつかえるので少し左に寄せたほうが良い、という手引書もあるといったところでしょうか。
なお、十月は「名残り月」とも呼ばれ、ほかにも欠けた部分のあるやつれ風炉や繕いのある茶碗を用いたりといった趣向も通例だそうです。
【参考文献】
黒田宗光『茶道の稽古場 役立つ100の知恵』淡交社
『なごみ』2022年10月号 淡交社
『婦人画報』2019年10月号 ハースト婦人画報社
『婦人画報』2023年10月号 ハースト婦人画報社
三味著『茶道歳事記』晃文社
『茶式花月集 下』須原屋茂兵衛
by trushbasket
| 2023-10-23 22:18
| NF








