2024年 11月 25日
千秋楽相星決戦について~複数回同じ組み合わせがあると好敵手感が~
|
一年納めの大相撲九州場所も終わりましたね。優勝は大関琴櫻。祖父にあたる横綱琴櫻が優勝して以来「琴櫻」の優勝は約半世紀ぶりだとか、大関同士の千秋楽相星決戦は21年ぶりだとか話題性も豊富なようです。
関連サイト:
「NHK」(https://www.nhk.or.jp)より
「【詳報】大相撲九州場所 琴櫻が初優勝 豊昇龍との相星決戦制す」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241124/k10014647971000.html)
という訳で、今回は千秋楽相星決戦について少し見てみようかと。基本的にWikipediaを参照した上で以下のサイトでもできる範囲で確認裏取りするようにしましたが、見落とし等はあるかもしれません。そんな感じの記事ですので話半分にご覧いただければと。
関連サイト:
「相撲レファレンス」(http://sumodb.sumogames.de/Default.aspx?l=j)
相星決戦は基本的に横綱同士や横綱対大関が多いようで、大関同士の相星決戦は15日制以降だと確認した範囲では
24年11月は
⚪︎琴櫻対豊昇龍⚫︎ 優勝成績14勝1敗
03年7月
⚪︎魁皇 千代大海⚫︎ 優勝成績12勝3敗
99年3月
⚪︎武蔵丸 貴ノ浪⚫︎ 優勝成績 13勝2敗
92年3月
⚪︎小錦 霧島⚫︎ 優勝成績 13勝2敗
85年3月
⚪︎朝潮 若嶋津⚫︎ 優勝成績 13勝2敗
61年7月
⚪︎柏戸 琴ヶ濱⚫︎ 優勝成績 13勝2敗
となるようです。なお、勝者のうち武蔵丸と柏戸は最終的に横綱になっています。
また関脇以下が相星決戦に臨んだ例は
23年1月
⚪︎貴景勝 琴勝峰⚫︎ 優勝成績 12勝3敗
が初めて(そして24年11月時点では唯一)のようです。貴景勝が大関、琴勝峰が東前頭13枚目。
あと、同じ二人の組み合わせは確認できた範囲では
若乃花対栃錦 2回(若乃花2勝) 58年7月、60年3月
大鵬対柏戸 2回(柏戸1勝、大鵬1勝) 63年9月、64年3月
大鵬対佐田の山 2回(大鵬2勝) 64年11月、65年7月
北の湖対輪島 4回(北の湖2勝、輪島2勝) 76年1月、76年11月、77年1月、77年11月
北の湖対千代の富士 3回(北の湖2勝、千代の富士1勝) 81年5月、81年7月、82年1月
千代の富士対隆の里 4回(隆の里3勝、千代の富士1勝) 83年7月、83年9月、83年11月、84年1月
千代の富士対双羽黒 2回(千代の富士2勝) 86年5月、86年11月
貴乃花対曙 5回(貴乃花4勝、曙1勝) 93年5月、95年3月、95年5月、96年7月、97年7月
武蔵丸対貴乃花 2回(武蔵丸2勝) 99年11月、02年9月
朝青龍対白鵬 2回(白鵬1勝、朝青龍1勝) 08年1月、08年3月
日馬富士対白鵬 2回(日馬富士2勝) 12年7月、13年11月
最も多いのが「貴乃花対曙」の5回、次が「北の湖対輪島」「千代の富士対隆の里」の4回、次が「北の湖対千代の富士」の3回。栃若、柏鵬、輪湖、曙貴といった組み合わせが入っている事からも分かる通り、複数回相星決戦していると「好敵手」感が出てきますね。
一人王者だった感のあるイメージの千代の富士にしても、世代交代期には北の湖が旧世代王者として拮抗していた事、隆の里が短い間とはいえ天敵として機能していた事がわかりますし、一部で「もし双羽黒が廃業していなかったら千代の富士53連勝はあったか否か」と言われるのも理解できました。
そして貴乃花晩年に対抗馬だったのは確かに武蔵丸だったな、と思い出すなど。
そんな意味でも興味深い結果となりました。
by trushbasket
| 2024-11-25 21:35
| NF








