「偉大なるダメ人間シリーズその7 本居宣長」おまけ
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以前、宣長が「源氏物語」の源氏と六条御息所の馴れ初めについて描いた二次創作小説「手枕」を書いたことについては述べたと思います。
実はそのほかにも、「源氏物語」の文体を真似た文章を作っている事がわかっています。時期は不明ですが、仲間内の歌会に出す文章を源氏物語風にするよう求められたそうです。
何でも、「源氏物語に熱中し雰囲気を真似た文章を書いていることをしった紫式部の霊が、感激して宣長の所にお礼を言いに来た」という内容だとか。
…先生、少し悪ノリが過ぎるんじゃないかと思います。まあ、気の知れた仲間内でおふざけで書いた文章なので軽く肩の力を抜いて書いたことは想像が付きます。それにしても、何をやってるんだか、とは思いますが。
【参考文献】
本居宣長全集第十五巻 筑摩書房
「偉大なるダメ人間シリーズその7 本居宣長」
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関連レジュメ
「本居宣長」(http://kyoto.cool.ne.jp/rekiken/data/2001/011214.html)
「源氏物語を読む」(http://kyoto.cool.ne.jp/rekiken/data/1998/980515.html)
(以下2010年6月26日加筆)
本居宣長については
よろしければ、社会評論社『ダメ人間の日本史』
(「本居宣長 国学大成した大学者は、骨の髄から重度のキモオタ」収録)
もご参照ください。
リンクを変更(2010年12月8日)