2007年 08月 08日
乳とメイドとキルケゴールとナショナリズム
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「キルケゴール」+「メイド」で検索して来られた方は、
本体のこの発表
偉大なるダメ人間シリーズその1 キルケゴール(当ブログ内に移転しました)
http://trushnote.exblog.jp/14529065/
と、当ブログ内にある続編
もっともっとメイドさんとキルケゴール 続・偉大なるダメ人間シリーズその1
http://trushnote.exblog.jp/8194144/
を先に読んでから、この記事に戻ってこられるほうが良いかと思います。
先日乳、乳と騒ぎましたが(http://trushnote.exblog.jp/7249841/)、
乳と言えばこんなのも登場しました。
生意気反発枕 キャラクターグッズに衝撃の新乳星登場! | コミックマーケット72 ゲーマーズブース案内
http://www.broccoli.co.jp/event_sp/comiket72/namaiki.html
なんという質感!なんという生意気娘!生意気反発抱き枕先行おぱーい(アキバOS)
http://www.akibaos.com/?p=1831
アキバOSの当該記事によれば「この抱き枕だが、山田さんの話によると「胸部分に業界初となる生意気反発素材を使用している」とのこと。少し前に流行った低反発素材とは全く違う素材で、特殊ジェルによって作られているそうだ。」とのこと(なお引用文中の山田さんはこの枕の生みの親で仮名である)。
この業界初の特殊ジェルなるものが質感触感の再現に成功しているのかどうかは分かりませんが、成功していると仮定しても、「ときめく部分」(コミックマーケット72 ゲーマーズブース案内)とやらを二つ作るだけで10,000円となると、先日言った乳の触感の抱き枕(≠乳付き抱き枕)を作るため全体を覆うには、いったい幾らになることやら。
コスト的に乳の触感の抱き枕(≠乳付き抱き枕)は、やはり無理なのか。
さて、新たに変な情報を目にしたために、また乳がどうとか語ってしまいましたが、今回は本当は歴史の話をするはずでした。そこで乳とは全く何の関係もなく、唐突に話題を転換して、「偉大なるダメ人間シリーズその1 キルケゴール」http://trushnote.exblog.jp/14529065/(当ブログ内に移転しました)に関して、一回くらいは歴史っぽい補足をしておきましょう。補足した話題がメイドとかメイドから発展した乳だけでは、歴史サイトのブログとしてはちょっと問題なので。
発表文中で「ナショナリズム華やかなりし19世紀に、国民軍なんかよりメイドが良いとか言ってのける人間がいたことは、驚きです。」と書きましたが、彼の生きた時代のヨーロッパでは、軍隊は不人気だったみたいです。
産業発展著しい当時にあって、市民は、軍人など目指さずともいくらでも身を託すに足る職業を見つけることできたので、軍隊に憧れを感じる理由など無く、むしろ野蛮で無駄金を食い、王や貴族の圧制の手段となる点で、軍隊は市民から嫌われていたとか。
その後、しだいに市民の意識は変化し、一次大戦時には人々は喜び勇んで召集所に殺到し兵士となる有様でした。その背景としては、技術発展によって戦争と軍事機構の拡大や戦場からの情報流入の増大が起こって軍隊と社会の関係が深まったこと、技術発展が戦争を長く苦しい行軍に次ぐ行軍から解放し戦争が苦難の色を薄め短期間の刺激的で英雄的な冒険と感じられるようになったこと、宗教の威光が失われたものの大衆消費社会は未だ到来していないという時代にあって人々は軍隊を通じて祖国の栄光に参画することに人生の意義を見出していたこと、産業の発達に伴う人生の選択肢の増大は自ら決断するという不安をもたらし軍隊での服従がその不安からの逃げ場となったこと、などがあるようです。
ところで一次大戦の兵士達は、戦場では市民生活をしていた時よりも物的に恵まれた生活を与えられており、戦場での冒険や戦友との友情は日常では得られぬ精神的充足を彼らにもたらしました。結果、社会に帰った元兵士達の多くは、戦後の社会に広まった戦争を悲惨なものと捉える見方を共有することができず、幸福な戦争時代を懐かしむ彼らの思いが、その後のファシズム台頭の背景となったそうです。
参考資料
マイケル・ハワード著『ヨーロッパ史と戦争』奥村房夫/奥村大作訳 学陽書房
W・マクニール著『戦争の世界史』高橋均訳 刀水書房
片岡徹也編著『戦略論大系3モルトケ』 芙蓉書房出版
関連記事(2009年5月17日新設)
諸君 私は戦争が好きだ ~高らかに謳う文学的戦闘者エルンスト・ユンガー紹介~
萌える大英帝国 セーラー服&メイド服成立史
乳をこよなく愛した人々の話 in 西洋史
れきけん・とらっしゅばすけっと/京都大学歴史研究会関連発表
西洋軍事史(当ブログ内に移転しました)
http://trushnote.exblog.jp/14455214/
オットー・ヒンツェ『国家組織と軍隊組織』(翻訳)(当ブログ内に移転しました)
http://trushnote.exblog.jp/14589837/
偉大なるダメ人間シリーズその3 モルトケ(当ブログ内に移転しました)
http://trushnote.exblog.jp/14529098/
引きこもりニート列伝その11 ヒトラー
http://www.geocities.jp/trushbasket/data/nf/neet11.html
乳とナショナリズムはキルケゴールとメイド(ガイ)を間に挟んで関係してるだけで、直接には無関係ですから、記事を分けた方が良かったかも知れません。
冒頭にリンク追加。(2008年3月26日)
リンクを変更(2010年12月8日、16日)
本体のこの発表
偉大なるダメ人間シリーズその1 キルケゴール(当ブログ内に移転しました)
http://trushnote.exblog.jp/14529065/
と、当ブログ内にある続編
もっともっとメイドさんとキルケゴール 続・偉大なるダメ人間シリーズその1
http://trushnote.exblog.jp/8194144/
を先に読んでから、この記事に戻ってこられるほうが良いかと思います。
先日乳、乳と騒ぎましたが(http://trushnote.exblog.jp/7249841/)、
乳と言えばこんなのも登場しました。
生意気反発枕 キャラクターグッズに衝撃の新乳星登場! | コミックマーケット72 ゲーマーズブース案内
http://www.broccoli.co.jp/event_sp/comiket72/namaiki.html
なんという質感!なんという生意気娘!生意気反発抱き枕先行おぱーい(アキバOS)
http://www.akibaos.com/?p=1831
アキバOSの当該記事によれば「この抱き枕だが、山田さんの話によると「胸部分に業界初となる生意気反発素材を使用している」とのこと。少し前に流行った低反発素材とは全く違う素材で、特殊ジェルによって作られているそうだ。」とのこと(なお引用文中の山田さんはこの枕の生みの親で仮名である)。
この業界初の特殊ジェルなるものが質感触感の再現に成功しているのかどうかは分かりませんが、成功していると仮定しても、「ときめく部分」(コミックマーケット72 ゲーマーズブース案内)とやらを二つ作るだけで10,000円となると、先日言った乳の触感の抱き枕(≠乳付き抱き枕)を作るため全体を覆うには、いったい幾らになることやら。
コスト的に乳の触感の抱き枕(≠乳付き抱き枕)は、やはり無理なのか。
さて、新たに変な情報を目にしたために、また乳がどうとか語ってしまいましたが、今回は本当は歴史の話をするはずでした。そこで乳とは全く何の関係もなく、唐突に話題を転換して、「偉大なるダメ人間シリーズその1 キルケゴール」http://trushnote.exblog.jp/14529065/(当ブログ内に移転しました)に関して、一回くらいは歴史っぽい補足をしておきましょう。補足した話題がメイドとかメイドから発展した乳だけでは、歴史サイトのブログとしてはちょっと問題なので。
発表文中で「ナショナリズム華やかなりし19世紀に、国民軍なんかよりメイドが良いとか言ってのける人間がいたことは、驚きです。」と書きましたが、彼の生きた時代のヨーロッパでは、軍隊は不人気だったみたいです。
産業発展著しい当時にあって、市民は、軍人など目指さずともいくらでも身を託すに足る職業を見つけることできたので、軍隊に憧れを感じる理由など無く、むしろ野蛮で無駄金を食い、王や貴族の圧制の手段となる点で、軍隊は市民から嫌われていたとか。
その後、しだいに市民の意識は変化し、一次大戦時には人々は喜び勇んで召集所に殺到し兵士となる有様でした。その背景としては、技術発展によって戦争と軍事機構の拡大や戦場からの情報流入の増大が起こって軍隊と社会の関係が深まったこと、技術発展が戦争を長く苦しい行軍に次ぐ行軍から解放し戦争が苦難の色を薄め短期間の刺激的で英雄的な冒険と感じられるようになったこと、宗教の威光が失われたものの大衆消費社会は未だ到来していないという時代にあって人々は軍隊を通じて祖国の栄光に参画することに人生の意義を見出していたこと、産業の発達に伴う人生の選択肢の増大は自ら決断するという不安をもたらし軍隊での服従がその不安からの逃げ場となったこと、などがあるようです。
ところで一次大戦の兵士達は、戦場では市民生活をしていた時よりも物的に恵まれた生活を与えられており、戦場での冒険や戦友との友情は日常では得られぬ精神的充足を彼らにもたらしました。結果、社会に帰った元兵士達の多くは、戦後の社会に広まった戦争を悲惨なものと捉える見方を共有することができず、幸福な戦争時代を懐かしむ彼らの思いが、その後のファシズム台頭の背景となったそうです。
参考資料
マイケル・ハワード著『ヨーロッパ史と戦争』奥村房夫/奥村大作訳 学陽書房
W・マクニール著『戦争の世界史』高橋均訳 刀水書房
片岡徹也編著『戦略論大系3モルトケ』 芙蓉書房出版
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オットー・ヒンツェ『国家組織と軍隊組織』(翻訳)(当ブログ内に移転しました)
http://trushnote.exblog.jp/14589837/
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http://trushnote.exblog.jp/14529098/
引きこもりニート列伝その11 ヒトラー
http://www.geocities.jp/trushbasket/data/nf/neet11.html
乳とナショナリズムはキルケゴールとメイド(ガイ)を間に挟んで関係してるだけで、直接には無関係ですから、記事を分けた方が良かったかも知れません。
冒頭にリンク追加。(2008年3月26日)
リンクを変更(2010年12月8日、16日)
by trushbasket
| 2007-08-08 02:29
| My(山田昌弘)








