関西文化の日です。
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NFさんやMyさんが真面目な話を書いている場でこんなのが末席を汚していいのか分かりませんが、私は日常の見聞を中心としてまったりとした話を。
関西文化の日というイベントが毎年秋のこの時期にあります。2003年に始まったそうなのですが、毎年11月中旬頃の土日を中心に、関西一円のあちこちの博物館や美術館が(平常展が中心ですが)無料開放されるという日です。今年の参加施設は327施設だそうです。
公式サイトは多分ここですね。
http://www.kansaibunka.com/
折角なので何ヶ所かハシゴしてみることにしました。
1日目、11月17日。
実は前日ものすごく夜更かししたせいで動き出したのが昼からだったのですが、取り敢えず最初は阪急の夙川駅を降りて西宮市の辰馬考古資料館へ。敢えてあまり下調べをせずに行ったのですが、川沿いにある小さな資料館でした。銅鐸の収蔵数が多いようですが、この日は古代の祭祀ということで石棒を中心に銅鐸も展示。
石棒というのは祭祀用具と考えられている、多くは先端がちょっと膨れた(膨れてないものもあります)石の棒で……えっと、その……いわゆる生殖器信仰だと考えられているものなのですが、そんなものを二十数本も見ていると何とも言えない気分になります。大型石棒を見てうわぁなんと逞しいと思ってみたり。
館内の冷水器で水を飲んで一息ついてから、すぐそばの阪神香櫨園駅へ。この次はどこに向かうかどうか迷ったのですが、酒造会社シリーズ?ということで一駅隣の西宮駅まで電車に乗って、酒ミュージアムこと白鹿記念酒造博物館へ。こっちはなかなか立派な博物館で、美術作品を中心に展示している記念館と昔の酒造りを展示している酒蔵館の2館で成ってます。
最初は記念館から見に行きました。開館25周年記念と言うことで館蔵名品展を開催中。私は美術品関係の審美眼は正直全くダメダメなのですが、ああいいなぁ、ぐらいは分かる。白鹿が描かれた絵は自社の商号ですのでかなり集めてたみたいですね。
余談ですが貫名海屋の書画を初めて見ました。……私のこの珍しい名字は本名で、同姓の著名な書家が江戸時代にいることは知っていたのです。しかし実物を見たのは今回が初めてで。思わず凝視。
酒蔵館へ。要するに昔の酒造りの紹介や当時の道具などの展示。映像とか音響とかも多用して、非常に分かりやすい展示でした。ちなみに普段の有料の時に行くとおみやげに日本酒の小瓶をくれるらしいです。今日は無料なのでさすがに配ってませんでしたけど。
最後に、奥の方に小さなコーナーが。
――実は元々の酒蔵館には煉瓦造りの酒蔵があったんですが震災で完全に倒壊していまして、瓦礫の中に展示物だった水車が完全に壊れて埋もれている光景は確かにかなり強烈な光景として見覚えがあります。
その壊れた展示品を、そのままの状態でかき集めたコーナー。……なんていうか、日本酒の醸造過程よりこっちの方が強烈でしたね。
その後はせっかくなのでミュージアムショップ――というかこの場合は単なる酒蔵の直販店ですが(苦笑)――にも寄ってみました。利き酒コーナーがあったのでちょっと飲んでみて、折角なのでちゃっかり搾りたて原酒とか甘酒とか買って帰る。……えっと、私何しに来たんでしたっけ。博物館めぐりの予定なのに何故お酒を買ってるんでしょうか。
本来はここを見た後もう1ヶ所ぐらいハシゴしようかと思ってたんですが、予想外に見応えがあったのでここを出たときには既に3時半。今からどこかに移動してもゆっくり見られないのは明白なので、そのまま「酒蔵通り」を東に歩いてみました。――とは言っても、さっきも書いた通りこの辺の古い酒蔵は震災で軒並み倒壊してるんですよね。震災前にどんな雰囲気だったのか見たかったです。
途中に日本盛酒蔵通り煉瓦館というのがあると案内板に書いてあったんですが、行ってみるとこれは商業施設。さっき買ったばかりですので、入り口そばの売店を少し冷やかすだけにしておきました。
で、ここにも利き酒コーナーがあったのでちゃっかり飲んでましたとさ。
……ここで重要なポイントとして筆者はお酒は嫌いじゃないですがかなり弱いです。
はい。
利き酒でしっかり酔って良い気持ちの筆者なのでした。本気でろくでもない。
そうこうして一駅隣の今津駅に。ここには阪急の支線が来てますので、家までそのまま帰れます。4時前だったのでどこか足を延ばそうかとも少し考えましたが、何より酔っているのでそのまま帰宅しました。
さて、明日はどこに行こうかな。